雨ニモマケズ

東日本大震災被災者の皆様にご冥福をお祈り申し上げます。

 

今日 3月11日 2時46分18秒 黙祷ののち

岩手県で被災した方のお話を直接伺いました。

 

行くえ不明の家族を捜して・・・後日ようやく再会できたのは棺桶の中。

手を握り締めたら、手の皮が剥けるのだそうです。

水で膨れて。

どれだけ無常なんでしょうか・・・

 

今日もあるから、明日もある。

これは通用しないのですね。

 

そしてその方が最後この詩で話を終えられました。

 

宮沢賢治

雨ニモマケズ
風ニモマケズ
雪ニモ夏ノ暑サニモマケヌ丈夫ナカラダヲモチ
慾ハナク
決シテ瞋ラズ
イツモシヅカニワラツテイル
一日ニ玄米四合ト味噌ト少シノ野菜ヲタベ
アラユルコトヲ
ジブンヲカンジョウニ入レズニヨクミキキシワカリ
ソシテワスレズ
野原ノ松ノ林ノ蔭ノ
小サナ萱ブキノ小屋ニイテ
東ニ病気ノコドモアレバ行ッテ看病シテヤリ
西ニツカレタ母アレバ行ッテソノ稲ノ束ヲ負ヒ
南ニ死ニサウナ人アレバ行ッテコハガラナクテモイヽトイヒ
北ニケンクヮヤソショウガアレバツマラナイカラヤメロトイヒ
ヒドリノトキハナミダヲナガシ
サムサノナツハオロオロアルキ
ミンナニデクノボートヨバレ
ホメラレモセズ
クニモサレズ
サウイフモノニワタシハナリタイ

 

ほめられもせず

くにもされず

そういうものに

わたしもなりたい

 

だけれど毎日煩悩だらけ。

最後の最後までこの煩悩と戦う人生だと思います。

 

雨露がしのげて、食べるものがある平安な日々のうちに

人生で私がしなければならない宿題のうち

できるだけのことを遂げておきたいと思います。

 

 

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